熱海市伊豆山土石流災害からの復旧復興に関する要望書ー勝俣孝明農林水産副大臣宛てー

要望事項

1.森林法等にかかる改善・要望について

 

令和5年1月17日

農林水産副大臣 勝 俣 孝 明 様

 

静岡県熱海市長 齊 藤 栄

 

  1. 森林法等にかかる改善・要望について

(要望内容)

森林法(昭和 26 年法律第 249 号)第 10 条の 8(伐採及び伐採

後の造林の届出等)の規定による市町村長への届出を、都道府県

知事への届出とするよう要望申し上げます。

 

(提案理由)

令和 3 年 7 月 3 日に発生した熱海市伊豆山土石流災害(以下

「本件」という。)は、死者 27 名・行方不明者 1 名という尊い命が犠

牲となり、逢初川流域の広範囲に甚大な被害をもたらしました。

本件については、事業者による違法な開発行為が論点となって

います。当時、本市は、当該開発行為に対し、静岡県土採取等規

制条例等による度重なる指導を行っていましたが、静岡県土採取

等規制条例等の規制力が弱く、事業者に対して抑止的効果がな

かったことから、適切な行政措置を行うことが困難な状況にありまし

た。(こうした問題を踏まえ、国土交通省は、令和 4 年 5 月に、宅地

造成等規制法の一部を改正する法律(令和 4 年法律第 55 号)を

公布し、静岡県(以下「県」という。)も令和 4 年 7 月に静岡県盛土

 

等の規制に関する条例(令和 4 年静岡県条例第 20 号)を施行し、

本市が経験した静岡県土採取等規制条例の規制力が弱いという

問題については改善されました。)

本市は、こうした状況を何とか打開しなければならないと考え、当

時、事業者が森林法の林地開発許可規制の回避をほのめかす発

言をしているなかで、現場の土地改変面積も 1ha を超えているという

問題意識を持っていたことから、より抑止力の高い森林法の林地開

発許可違反として事業者を規制していく必要があるのではないかと

県に意見具申を行いました。

(つづく)

 

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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