北海道釧路の片田舎から熱海に来て早50年。
この間、心の支えとなった一つが、
高校の同期生、伊木茂樹氏の存在である。
伊木氏は釧路市役所を経て父の経営する、
釧路石炭に入社し現在は社長職にある。
先日、その尊父・繁氏の訃報が届いた。
逝ったのは今月2日。103歳だった。
伊木氏は高校一年の時の同級生で、
「釧路石炭」は三井財閥系の
太平洋炭鉱の販売会社として市内外に
エネルギーを供給する優良企業であり、
彼はそこの御曹司だった。方や小生は、
家庭の事情で、太平洋炭鉱で内鉱職の
叔父と祖母が住む炭鉱の町春採の長屋と、
実家のある米町から交互に通学していた。
進学高の生徒としては自由奔放な小生と、
なぜかウマがあった。あれから50数年。
友人は日大から釧路市役所を経て、
父親の会社を継ぎ現在に至っており、
小生は初心貫徹、熱海に骨を埋める覚悟で
根を下ろし半世紀が過ぎ、今日あるのも、
伊木という親友の存在なくして語れない。
親友にお悔やみと、ご尊父のご冥福をお祈りいたします。