観光地にとって土日の豪雨は疫病神となる。
宿泊客は外に出たがらず、雨は旅館・ホテルの
お零れ客を相手にする飲食店にとっても貧乏神でしかない。
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台風12号の軌道が伊豆地方を大きく逸れたとはいえ、時折
路面を叩き付けるような集中豪雨も活発化、鬱陶しい空気に包まれる中、
佐口静雄氏(佐口農園)がヒョッコリ事務所に顔を出す。
認定農家でJAの理事である。秋野菜の収穫に影響が出そうな大雨にも、
笑顔を浮かべる余裕の人。今朝はわざわざ、
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佐口氏の自宅近くの空き家となったアパート2連(計120坪)を
残照ハウス(仮称)に利用してはどうか、という、
提案を持ってきた。明日、東京にて、
日本映画監督協会有志と打ち合わせする予定であり、
実にタイミングよしである。
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早速、現場に出向きデジカメに収める。
古い一戸建てアパート2連と駐車場あり。熱海市内からは
少し離れて入るが、山あり川あり、環境よし。ただ、
彼らに進めているのは、休業中の寮・保養所や旅館である。さて、
彼らが佐口氏の家作に対する判定やいかに。判定といえば、掲載中の
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熱海方式の事業仕分けに関する仕分け人の判定意見の続きをお届けする。
おっと、その前に、昨日言い忘れたが、
田邊副市長から、先日南熱海ロケを敢行した。
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フジテレビ系ドラマ「ストロベリーナイト」(竹内結子主演)について、
丁寧な挨拶を頂いた。経産省のエリートである、
ITやメディアの影響力に精通しているようで、お金のかからない
テレビドラマや映画の誘致に積極的な姿勢を見せた。これをキッカケに、
熱海フィルムコミッションの取組みを再考して頂ければ幸いである。
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時と場合によるが、小生、煽てに乗り易いタイプの一人。ただ、
熱海振興公社解体や天下り是正を叫び続ける立場としては、
熱海方式の事業仕分けについては冷静に見極めなければならない。
ということで、昨日の続きとなるが、
仕分け人の各事業に関する主要意見プラス、
facebookに掲載された関係者の意見と合わせて公開したい。
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【親子ふれあいサロン運営事業】(6,930 千円)
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◆ 本事業については、今後の方向性が拡充であることから、
現状の市直営による非効率性 (利用者人数は減少しているが、
人件費は変わらない等)の是正のため、
民間ノウハウの 導入を検討すべきである。
◆ 他の子育て支援施策との有機的な連携が必要である。
◆ 拡充の方針であるならば、民間活力の導入を図るべきである。
◆ 子育てのニーズにあった施策を考えるべき。例えば、
観光業に従事する人たちのニーズを考えて、
深夜まで保育する施設を設置するなど、知恵を出してもらいたい。
その際には、 指定管理者制度を有効に活用するべきである。
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◎市民や子育て中の方々からも多くの意見を取り入れて
改善に取り組んでもらいたい。熱海の合計特殊出生率は県下最下位・・・
これは「親子ふれあいサロン」という
育児サポート事業を仕分けしていた時に報告されたデータである。
この数字に対して、健康と子育て支援課では
何が原因と考えているか質問したところ、
何の回答も得られなかった。2日目の28日になって、ようやく
要因と考えているところを述べられたが、満足できる内容ではなかった。
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そこで、この数字が示すものは出産育児世代のニーズが
十分満たされていない結果ではないのか、
県下有数の観光地であるという熱海の環境を考えれば、
夕方から 夜間にかけて働く女性が多く、大都会のように
24時間保育とまでいかなくとも深夜までの
保育ニーズが有るのでは無いか、
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育児世代のニーズは調査しているの かと質問したところ、
他部署のアンケート調査を活用しているとの回答だった。それでは、
そのアンケートはどのようにサンプリングしたものか と聞いてみると、
よく分からないとの返事。他部署のデータを使用するなら、
前提となる条件は、しっかり把握しておいてもらいたい旨
苦言を呈しておいたが、一 体、ターゲット層のニーズが取り込めるような
アンケート調査であったのかどうか不明のままである。そもそも
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この最下位という数字の意味するところは、現状の施策では
安心して子どもを産んで育てる気持ちになれませんと
子育て世代から強烈なダメ出しを食らっているようなものであると思う。
担当部局におかれては、
もっと危機感をもって育児支援に知恵を絞ってもらいたい。