今日午前10時から、熱海市議会9月定例会本会議初日が始まった。
斎藤栄熱海市長2期目のスタートを一目見ようと、傍聴席は多くの市民で埋まった。
市長と新議員の就任挨拶のあと、所信表明や
平成21年度一般会計予算及び各特別会計決算並びに
公営企業各会計決算に対する、山田代表監査役の意見表明等々が行われた。
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注目の、市長所信表明に関しては、
本会議2,3日目に行われる各派代表質問を通してもご案内するが、その他、
この先4年間の市政を担う意気込みと方向性について、抜粋して伝えたい。
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・・・・斉藤市長の所信表明・・・・
ー戦後最も暑い夏の中で行われた熱海市長選を通して、
私は何千という市民と直接向き合いました。熱海が少しずつ変わって来た、という声、
経済の厳しさに対する悲鳴、子育てに対する不安など、様々な声を聞きました。
そこにあったのは、私に対する、
「熱海を良くして欲しい」という共通の切実な願いでした。
過去4年間でこれほど強く市民の期待を感じたことはありません。
今回の選挙結果を「民意」の表れとして、大変重く受け止めています。
これから4年間、市民の皆様の期待の応えるべく、民意を反映した
市政を誠実にそして着実に実行してまいります。
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・・・・財政再建の4年間・・・・・
ー平成18年当時、熱海市は財政破綻の危機に、まさに直面しておりました。
基金は底をつき、このままで財政運営を続ければ、
財政再建団体として国の管理下におかれる危険性がありました。私は
最優先課題は「財政再建」であるとし、財政危機宣言を発し、その後、
「行財政改革プラン」を策定して、この課題の解決に全力で取り組んで参りました。
この取り組みは大変な茨の道でした。なぜなら、
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行政サービスの見直しや公共料金の値上げなどで、
市民の皆様には大きな負担をお願いするとともに、
大型公共事業の凍結、産業界への支援の見直し、市職員の大幅な賃金カットや
職員数削減も進めざるを得なかったからです。特に
敬老大会の廃止など福祉サービスの見直しはつらい決断であり。
私にとってこの4年間は苦渋の選択の連続でした。市民の皆様、
産業界、市議会及び市職員のご理解とご協力により、
当面の財政危機は脱することができました。財政再建はまだ、
道半ばではありますが、上下水道事業の不良債務を
平成18年度の41億円から平成21年度には20億円へと半減させ、
職員数や職員人件費も大幅に削減できました。市の財政再建に協力頂いた
全ての皆様に改めて感謝を申し上げたいと思います。
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熱海市は新たなステージに立っています。これまでの財政再建の取り組みが
一定の成果を上げたなか、新しい熱海の創造に取り組み、
今後4年間、3つの柱を、新政策ビジョンにかかげて、基本的政策と致します。
(つづく)