熱海市庁舎、ある駐車場係の退職と寂寥の感

熱海市庁舎を訪問された方々には、
一度はお目にかかったり、話を交わされた人も多いと思うのだが、
松井喜徳郎さん(駐車場係)が、
来月いっぱいで退職することとなった。
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松井さんは、
昭和18年1月に東京で生まれというから、
今年で満65歳を迎えたことになる。
熱海市と縁ができたのは、
今から30年前に遡る1980年のこと。
当時所属していた綜合警備保障から、
系列の「東海綜合警備」に派遣され、委託先の熱海市に1年間勤務、
その後「東海総合警備」に欠員が出たことで、以来、
熱海市庁舎駐車場係を13年間担当してきた。
この間、礼儀正しく親切が評判となり、
熱海市庁舎玄関先の案内人として、各方面から注目されてきた。
本人曰く。ありがたいことに、
引き続き残ってほしいとの要請もあったのだが、
自身の高齢化が進み、階段を上るのもつらくなっており、
長年お世話になった「熱海市」に迷惑をかける訳にはいかない。と、
潔く後進に道を譲りたい。と、胸の内を語ってくれた。
新旧交代は世の常ではあるのだが、
”あったかい存在感”に慣れ親しんできた者にとっては、
何とも寂しい限りである。
この松井氏には、庁内で漏れ聞こえてくる職員に纏わる情報の真相について、
直撃してみたことも何度かあるが、
秘守義務を全うしているのか、固く閉じた口を抉じ開けるには至らなかった。
ただ、一点、
職員採用問題を追及してきた小生に対しては、
新人職員の不謹慎な腰かけ就職や、
熱海市振興公社”長期勤務職員”に対する事例を紐解き、
熱海市内の雇用悪化を引き合いに出し、
柔和な顔に憤りの色を浮かべて、改善できないものかと迫られるなど、
正義感の強い人物でもあった。
今はただ、ごくろうさまでした。というより、言葉が見つからない。
さて、
昨日から明日まで3日間の予定で、
北海道釧路から親友「伊木茂樹」氏が熱海入りしている。
かれこれ48年間のお付き合いだが、
ここ2~3年は熱海に来る回数が増えている。
釧路石炭は、
太平洋炭鉱(興発)の石炭販売会社として
50年以上続く老舗の燃料会社で、
釧路市内だけでなく、
札幌近郊にもガソリンスタンドを展開しており、
系列の石油元売り会社との商談等、年間を通して上京する回数は多い。
家族は4人。伊木ご夫妻と二人の娘さんがいるが、
それぞれ結婚して首都圏に住居を構えている。
会社の出張を利用しては、親娘の絆も深めているが、
前より増して、熱海温泉に足を伸ばし、
温泉にゴルフに旨い食事と、心身にエネルギーを充電して帰って行く。
将来的には、熱海市を終の棲家とさせるべく目的で、
相模湾が俯瞰できる、西熱海ゴルフ場を利用しているのだが、
今日も、
釧路でもブログを見ている仲間が多い。
この不況時に仕事も疎かにゴルフに興じていると誤解されるので、
載せないでほしいと、いつも拒否反応を見せるのだが、
どうしてどうして、写真からは、
”悔しかったらお前たちも熱海においで”という、力強いメッセージが放たれている。
           (鈴木三郎氏と伊木茂樹氏)
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夕食は、
「すぎ山」の焼き鳥を皮切りに、
食事処「ひさ花」のもつ鍋を注文して、お腹が膨らんだところで、
鈴木氏と別れて、
中央町のスナック「グレーース」へと梯子する。
言わずと知れた、熱海は観光地である。
釧路から一人の友人が来ただけで、財布の紐が開き、
少なからず市内経済振興に貢献できるのである。
愛鳥「る~」をパートナーにブログアップしつつ、
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160人以上在籍する、
熱海市職員の市外通勤者がもし、毎日誰か一人づつでも、
誘客してくれるだけで、
市内経済にどれだけ潤いを与えられるのか、
小生の場合を物差しにして計算してみた。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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