午前8時30分。
熱海市内に、
快晴の空が広がっている。
真夏のような強い日差しが、
5階建ての、
自宅ビル前に立ち塞がる
リゾートマンション棟を
難なく飲み込み、
3階の居間近くまで侵食している。
今日は、
上京する案件が数件控えており、
早めにブログアップして、
「愛犬ふ~」との散歩に。
今日は、
先週まで開催された、
「熱海の歴史資料展」の、
さわりについてご案内したい。
この催しは、
熱海郷土史研究家
「谷口崇」氏を代表とした、
(写真前列左から谷口さんと後藤さん)
(ボランティア案内の山口藤子さん)
「熱海の歴史資料展」で、
熱海市庁観光会館一階
展示室にて開催され、
熱海市史を知りたい、
多くの市民を喜ばせた。
このイベントは、
熱海市制施行70周年記念事業の一環として、
熱海の昔にスポットを当て、
輝ける時代をしのび、
熱海図書館に寄贈され復刻した、
「坪内逍遥」が収集した
資料をもとに、
数人の郷土歴史研究家が所蔵している、
資料も加えて展示された。
かつては「熱海駅前」にあった、
熱海小学校玄関前にあったのが、
高村光太郎作で熱海市が所蔵する
「大楠公」の銅像。
明治の始め来湯されたという、
「三条実美」公の筆になる、
熱海学校の扁額、
これまで門外不出だったのが、
ドイツの建築家、
「ブルーノ・タウト」が上多賀に滞在した折に、
設計・使用したテーブルと椅子である。
(上多賀「多賀そば」渡辺氏所有)、
また、
今井写真館より、
貴重なコレクションの数々を、
古屋旅館からは、
岩倉具視公の筆になる、
歴史的な建物、
「きゅうき館」看板、
今井写真館からは、
古の銀座通りや、
熱海の海岸(現サンビーチ)、
志賀直哉、谷崎潤一郎等熱海を愛した
昭和の文豪写真が展示され、
その他、
古地図の版木の出展など、
熱海の歴史を今に残す、
貴重な所蔵品の数々が出展された。
また、
市制定後初めての
市議選の投票結果を報道した、
旧地元紙や、
蜂須賀別荘資料パネル一式、
幻の熱海名物と今に伝わる、
雁皮紙布折製品の、
各種実物展示など、
観て楽しめる内容の濃い、
所蔵品がズラリと並んでいた。
温故知新、
熱海歴史資料展を訪ねたことで、
熱海再生の
一つのヒントとしたいものだ。