やはり天気予報は当たった。
昨日訪れた「網代」のロケーションから、
小雨がぱらつく陽気となったが、
寒さはだいぶ薄らいできた。
午前中から役所で、
明日締め切りの、
通告書作成に必要なデータを取る。
高田福祉事務所長、
新田財政課長と、
お世話になっている吏員は多い。
データは、
小生が近日発行予定の”ミニコミ紙”
「熱海市民新聞」の、
掲載記事にも不可欠で、
校正を兼ねて、
お二人の幹部職員が担当する部分の、
内容確認などについても、
ご協力賜った。
さて、
網代”防潮施設”の続きだが、
防護ライン、
新しい道路の海側に、
擁壁を設置する案については、
地元内でも、
利害関係者の立場によって
意見の対立が表面化していた。
基本は、
県の施策だが、
熱海市にも関る問題なので、
その実地検証を兼ねて、
網代の潮の香りに包まれた、
澄んだ空気もついでに吸い込んだ。
確かに、
手渡された比較一覧表には、
漁師側から見れば、
A案(新しい道路の海側に擁壁を設置)では、
新しい漁港関連道路を防護でき、
防災用道路として活用でき、
民家への圧迫感がないが、
弱点として、
漁港内への車両の乗り入れが出来ず、
数ヶ所”陸こう”を設けなければならず、
その”陸こう”の数だけ、
災害時の開閉に手間取り、
漁業利用者にとっては、
出入り場所が制限され、
他の案に比較して不便が生ずる。
そこでB案「陸側に擁壁を設置する」だが、
漁業関連道路の陸側に
胸壁を設けるため、
漁港内への車両の乗り入れは自由になるが、
災害時には使用不能となり、
背後地にある民家に、
胸壁が近接し、
景観を損ない圧迫感を与え、
陸こうの数が増え、
災害時の開閉に手間取ると記述されている。
キジさんから、
住民側からは、
道路が出来ると山側にスペースが確保され、
その土地を利用したいとの、
要望が出されているのだが、
漁師側からは、
”漁礁”の問題から反対していると、
相反する利害関係を纏める難しさを、
現場に立って、
レクチャーを受けた。
小生の判断では、
熱海市が漁業振興対策として、
別の場所に、
これまでのチマチマした小型の漁礁ではなく、
魚が集まりやすい、
大きさを考慮した”漁礁”を製造すれば、
双方、問題は一気に解決する。
遅くても、
平成20年度予算編成では、
網代地区の漁業振興や、
過疎化対策として、
思い切った事業展開が不可欠となる。