まず、昨日の続きから入ろう。
藤谷氏が持ち込んできた、ニュービジネス、
「100円無線LANインターネット」だが、
事業方針や事業の特長について説明しよう。
無線LANインターネットについては、
ライブドアが月額600円以下で、
環状線を中心に、普及させたい意向のようだが、
藤谷氏の事業方針は、
無線LANシステムを利用し、
ユキビタス・ブロードバンドサービスの提供である。
事業の特徴としては、
(1)新規性
外出先での無線LANインターネット接続ニーズや、
思い立ったらその場で直ぐ無線LANインターネットサービスを、
利用したいお客のニーズも高くなっている。
しかし現在のところ、
煩わしい事前登録・入会手続き・月定額サービス・
クレジットカード登録などはお客から敬遠される。
ところが、
「100円無線インターネット」はその場で現金清算により、
時間単位でインターネットを回線購入できるのである。
これまでは、ISP会員であっても、
自分が使用できる場所を探すのは困難だったのだが、
ISPに”依存しない”現金清算のできるサービスは場所と人を選ばず、
携帯ゲーム機のPSPをネットに
接続して遊ぶ市場も大きくなっている。
勿論クレジットカードの使用は不可能といえが、
クレジットがあっても、
その仕様に違和感がある人に対しても、
現金清算の利便性は魅力的である。
音声・データー・画像融合の技術により、
それぞれの市場に相応しい応用が出来る。
更に急成長しているコンテンツ配信ビジネスも拡大している。
(3)競合性(優位性)は、
販売、資金、製造等のパートナーとの戦略提携により、
早期市場でのシュアーを占めることができる。
また周辺機器、コンテンツ会社との連携で、
豊富なサービスを提供することにより、
競合者の介入が難しくなるのではないだろうか。
(4)独自性として、
コイン式とする独自ノウハウと今後の
付加価値ビジネスモデルを特許出願準備しているとのことである。
またこのシステムは、
10年前からの需要で、
1994年に公衆電話に期待されていたという。
▲マルチメディアの方向性が明確化ー
「高機能パブリックターミナル」として変身
▲情報検索サービス
▲ファクシミリサービス
▲高精細画像通信サービス
▲TV電話・TV会議サービス
▲情報携帯端末(PDA)接続サービス
▲高品質音声通信サービス
また今後は、
公衆電話から携帯そして次は無線LANと予測されている。
▲携帯電話の普及やPHSサービスの出現
(公衆電話の位置づけは変化)
▲病院、電波の届かないエリアなど
▲携帯端末に無線LAN機能
▲携帯ゲーム端末に無線LAN機能
▲ノートパソコンへの無線LAN標準化などのよる、
■自由に使えるアクセスポイントが必要になってくる
マーケットだが、
▲携帯ゲーム端末
(玩具屋、デパート、ゲームショップ)
▲展示会場
(出展者用、参加者用)
▲Skype
▲IP電話
(050発信も)
▲携帯電話も無線LAN対応機器に。
現在、藤谷氏はある信託会社に所属しているが、
製造会社である台湾で数十年にわたって
「中華電信」の公衆電話ボックスを作っている、
T社の社長と大学時代の先輩後輩という関係にあり、
藤谷氏自身も、T社でノウハウを研究するため、長期台湾滞在。
その品質と経験により、信頼性の高い商品提供には、
自信があると説明し、
少人数でこの「100円無線LANインターネット」会社を
立ち上げたいとの抱負を語った。
また、販売形態等の詳細については、次回以降で。