話は、少し前に遡る。
小生が居住する、熱海市咲見町の
地域防災の一翼を担うのは、
「第一消防分団」である。
7日の出初式の後、午後6時30分より、
「古屋旅館」に於いて、新年会が開催された。
会場には、
杉山利勝分団長以下分団員28名と、
分団OBでつくる「纏会」のメンバーが参集し、
新年の懇親を深めた。
桜井纏会会長(写真左)は、
同じく、加藤則、鈴木纏会等の同期生より、
一歳年下ということだったが、
焼酎ロックグラスを手に、
後輩分団員の新規参加者や、出初式において、
30年特別功績賞・勤続功労賞を授与された、
江尻稔氏(団員・元本部部長ー写真右)等に対し、
労いの言葉をかけ、元気なところを見せていた。
この宴で用意された「料理」は、
何れも新鮮且つ繊細な料理センスが行き届いており、
小生を含む多くの参加者が全ての献立に、箸を付けていた。
種田料理長の今夜の献立は、
食前酒(蜜柑酒)、
先付(胡麻豆腐)
前菜(芋慈姑・金柑蜜煮・紅白梅百合根・青味大根・からすみ
松笠銀杏・子持海老・鰻八幡巻き・鯖寿司・海月ごま和へ)
吸物(矢柄惨薯・蕨・鈴菜・しめじ・葛水仙・柚子)
お造り(三種盛り・あしらい一式)
焚き合せ(筍・鱈子・菜の花・梅人参・木の芽)
強肴(朴葉焼・牛肉・椎茸・しし唐)
お凌(そば・芽かぶ・大根おろし)
焼物(鰆西京焼・才巻海老・鮪ほほ肉・千車唐・
杏子白和へ・福沙焼・はじかみ)
揚物(伊勢黄身揚・蕗の薹・竹の子・レモン。山椒塩)
酢の物(なまこ・人参・胡瓜・貝割・柚子おろし)
食事(浅蜊めし)
香の物
赤だし
水菓子(苺・洋梨)
さぁ~て、上記記載写真、
どれがどれだかお分かりになりますか。
丁寧な作り手の心が伝わる料理に、
参加者全員が満足のご様子。
下記写真は、左から松田「富士屋呉服店」社長と、
右は、下田土建社長。
右下は、銀座のかばん屋さん「絹川屋」社長と
「石井燃料店」社長で、皆さん纏会所属。
特に、松田さんは、
昭和60年1月16日未明、
小生がビジネスホテル経営時に、
宿泊滞在者によるタバコの不始末から出火した際、
消火に勤めた消防団員として、
最小限の被害で収まるように尽力していただいた、
小生の恩人お一人である。
また、この分団の新年会には、
熱海芸妓置屋連合組合所属の”綺麗どころ”が
6名座敷入りして”華”を添え、
コンパニオンでは味わえない、”和的”情緒がただよい、
纏会や分団員は改めて芸妓文化を認識した。
このあと、内田進「古屋旅館」社長の計らいで、
2次会が一階、喫茶バーで行われ、
更なる親睦を深め、
3次会は小生は「松田」社長に
連れられて、「花冠」、「扇」と、似て非なる、
熱海を代表する夜の社交場へと足を進め、
新たなる”知識”の一端を頂戴したのである。