元旦の熱海。
崩れるとの、予報は外れ、
午後3時過ぎても相模湾は凪ていた。
初島に向け、港を出港したばかりの
「イルドバカンス3世号」を、
カモメの群が別れ惜しむように追いかけている。
観光港埋立地では、
子供たちがキャッチボールをしたり、
凧揚げする親子の姿も見受けられる。
澄んだ空気、海の匂いがしみこんだ、
釣竿を手繰り寄せる親子ずれなど、
熱海市ならではの、新春の港の風景が喉かに広がっている。
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午後9時を回り、小腹が空いたので、
事務所から直ぐ近くにある、
「森ちゃん寿司」へ。
この店には毎年大晦日、
来宮神社、湯前神社を梯子したあと、
必ず来ていたが、
どういうわけか、毎年、
”縁起”を担ぐ?お客で溢れかえっており、
佐藤徳子さんのお誘いもお断りして、
元旦の夜に来るつもりだった。
店には、伊豆山の親子連れ4人と、
馴染みの”板さん”と、
これまた顔なじみの女性客の〆て6人の先客がいた。
カウンターには、娘さんが笑顔を振りまき、
手伝っていたが、
小生、通い始めて15年、いや、今年で16年になるが、
はじめてのお目通りだった。
聞けば、湯河原の
「西村京太郎」記念館にお勤めとか。
www.yugawara.or.jp/bijiyutu.htm
熱海の名物寿司屋
「森ちゃん寿司」はネタの鮮度が売り物。
開業は昭和44年11月11日というから、
今年で開業38年と、老舗の寿司屋で、
熱海市内外からのファンは多い。
確かな腕前だけでなく、
この親方、客を引き付ける魅力は何と言っても、
茨城弁丸出しの、朴訥さと、
何があっても、野球は「巨人」の頑固一徹さが、
ない交ぜになった”優しさ”である。
ただ、齢70歳。
酢が浸み込んだ、アルカリ男とは言え、
健康に留意して、
何時までも、熱海の名物寿司屋として、
多くの市民や観光客を”味”と、
”口技”で魅了して欲しいと、
”樽酒”をお代わりしてくれる、
娘さんの「赤塚茂都子」さんの笑顔を見つつ、
思うのでした。
森ちゃん寿司
熱海市中央町8-1
電話 0557(81)1427