ゼファーマンション想定内決着?

7月5日(火)、熱海市議会の
代表者会議が、
市庁舎5階の議長応接室で開かれた。
川口市長から、
「ゼファー問題」の途中経過説明が行われた。
市長は冒頭、
議会終了後の経過説明で申し訳ないが・・
ゼファー、景観を守る会、熱海市の三者の、
中間的な経過報告と前置きし
25m.部分の幅を狭くし戸数を減らすこと
残地にはマンション建設をしない

など、
熱海市のガイドラインの
一定の基本事項で合意したと述べた。
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妥協策を見出したとはいえ、
結局、高層マンション建設を認めたのである。
各会派代表から、
加藤則夫議員は、
「住民、住民というが住民は理解していない」、と
景観を守る会以外の旧熱海観光ホテルを含む
熱海駅周辺の住民の理解が得られていない。
”景観を守る会”には、
ゼファー建設予定背後地の住民の一部以外にも、
別の地域からの参加が多く、
”あそこ(背後地)だけが市民ではない”と
熱海市が、
一地域住民だけに配慮する姿勢を非難した。
また、村山議員は、
最初、観光施設建設を口頭で約束し、
上場に合わせ、突如高層マンション建設に
計画変更したことで、熱海市とゼファーの
法廷闘争を経て、合意に漕ぎつけたようにも見えるが、
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結局は、ゼファー側の想定内決着であり、
縮小したとはいえ、
高層マンション建設はほぼ、計画通り。
この先、背後地住民と個々に協定を結び、
めでたしめでたし。
泥沼の係争で、熱海市民を敵に回し
ゼファーのイメージダウンを招けば、
株主から突き上げを食う。
ゼファーは熱海市や反対派住民に迎合した形で
”損して得取れ”作戦に転じ、
熱海市は舞台設定(景観シンポ等)や
登場人物(船井会長や岩見氏)で
ゼファー側に要求を呑ませた格好で
一見、川口市長の面子が
守れたかのようにも見えるが
ゼファーの問題から
「熱海市まちづくり条例」が制定され、
マンション建設計画の申請凍結延長で、
今後マンション開発業者の投資熱は冷め、
ゼファー高層マンションの高層階への
購買欲は高まるはず。
減らした戸数だけ、価格帯を上げれば
収益にはあまり影響は無い。
熱海市はゼファーの術中に
ハマった感が拭えない。と、持論を述べた。
地方自治体が国の定めた、
建設基準法や都市計画法の
法令順守(コンプライアンス)せず、
地元企業に開発する経済的余力の
欠片も無い現状において、
規制の網をかけ、
不良債権化し瓦礫に帰した施設を
放置しておくことで
観光地としてのデメリットを
熱海市は考えたことはあるのだろうか。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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