「真鍋八千代的経営哲学」その二

       (左より赤塚勝総務部長、上司の正本さん、清水さん)
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                       (女子高卒新入社員)
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この年の、熱海建設業協会は、
会長 大舘一郎 副会長 下田正治 山本忠司
熱海商工会議所は
会長 青木良平 事務局長 吉野高能
熱海割烹調理師会は
会長 金指勇 副会長 小川源次郎 田中友太郎
さて、熱海後楽園は予定通り
8月1日(日)にオープン。
初日、12,000人を呼ぶ大盛況となった。
油壺より「森繁久弥
http://movie.goo.ne.jp/cast/87437/
一行のヨットやモーターボートが30隻で集合し、
15日には、三船敏郎
http://www.mifuneproductions.co.jp/
も駆けつけた。
1日の開場式では、花輪やご祝儀を辞退したが、
それでも置いていった中から、
18万9千円を、
栗原常務と小澤陸造市議が代表して
熱海社会福祉協議会へ寄付した。


真鍋社長は続ける。
儲かるといって、むやみに手を広げちゃいかん。
堅実に、一歩一歩踏みしめて進まなきゃ。
ボクが後楽園に関係して30年近くになるが、
世間で言うほどがむしゃらな拡張はやっていない。
確かに箱根自由が丘、大森、石打、熱海と
目ぼしい所にボーリング場、スケート場、ゴルフ場などの
レジャー施設をつくったが、
すべてが後楽園の実績をみたうえでのこと。
ボクのやる事業であるかぎり“勇み足”というものはない。
運が強い上のこれだから、
成功しないほうがおかしいじゃないかね。キミ」
いうまでもなく、“真鍋企業”の中心は、
野球のメッカで知られる後楽園。
野球場のほか、競輪場、遊園地、ボーリング場、
ローラースケート場、映画館、プール、スケート場と
たいがいの娯楽施設がそろっている。
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野球場と競輪場は施設を賃貸して、
売り上げの20数%だけを手にしているが、
他の施設はどれも日銭がゾクゾク。
競技場での販売収入もバカにならない。
これらの営業収入は、年間シメて44億円。
しかも収益カーブは緩やかにではあるが
年々上昇の一途をたどっており、
この不況時でさえ、32年以来の一割六分配当を据え置くという好調さ。
こういった景気の裏づけがあればこそ、
さる38年8月の公募つき融資のさい、
株主に「12億のプレミアは必ず返す。
今後有償増資は行わず、
無償増資をやる」という強気な発言が生まれたわけだ。
「後楽園は年間1,200万人ほどの人を集めている。
この数はおそらく今年も動かないだろう。
後楽園に関する限り、不況の影響が少ないということだ。
なぜかってそりゃ、キミ。
“俗”にいう客ダネだよ。
まず80%は月給が2万から5万くらいのサラリーマン。
中産階級というところだな。
こういう人たちは現在の不況がムードとして分かっていても、
実感としてピンとくるものがない。
何千円、何万円といった消費はともかく、
千円までならそう会計にも家計にも響かんのじゃないかな」
社長の自信の程もうなずけよう。
順風満帆の見本のようだが、
しかし心配がまったくないわけではない。
この8月に誕生したばかりに「熱海後楽園」の今後は・・・。
続く

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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