大橋巨泉さんが逝った。巨泉さんは、
熱海後楽園ホテル開業時には、
複数の音楽関係者と度々宿泊し、
当時遊園地プール係だった小生は
何度か言葉を交わした記憶がある。
また、日本テレビの番組11PMや
前武・巨泉のゲバゲバ90分などは、
笑いネタとして欠かさず見ていた。
愚息のニュージランドでの
語学留学時には、
エアポートターミナルにあった
巨泉さんのショップで土産を
買った思い出や、近年では
週刊現代連載の辛口コラムが
楽しみでもあった。ただ、
才能豊かで財をなし順風満帆な
人生を謳歌してきた巨泉さんも、
晩年は胃がんや中咽頭がん摘出手術。
リンパ節への転移、肺がん手術や、
今年に入り、左鼻腔内がんで、
放射線と抗がん剤投与の
治療を受けたことが、今日の
訃報のニュースで明らかになった。
“人間は誰しも必ず死ぬのだから”と
豪放磊落に笑い飛ばす生前の
巨泉さんの録画が流れていたが、
最期まで病と闘い続けた
巨泉さんの本心を斟酌しつつ、
青春の一ページに刻まれた
巨泉さんの思い出を振り返りつつ
冥福を祈りたい。さて、
熱海後楽園といえば先日、
第1期高卒入社組の50周年懇親会が
開催され38名が全国から集まり、
旧交を温めた。特に女性人陣には
50年ぶりでお会いする顔に
記憶のある人と全く判別できずにいた、
人などと入り混じって、
束の間の逢瀬を楽しんだが、
話題の中心は高齢者となった
同期生のそれぞれの共通点は
人生楽しく、病魔に侵されることなく、
ピンピンコロリの余生を送ることにあった。