熱海市の
「滞納整理」が大幅に向上した。
去る9月28日から
10月11にまでの14日間で
平成19年度第一回
「市税等特別滞納整理」を実施、
附帯金を含む
約4,190万円を徴収した。
この収納率アップは、
滞納総額が”200万円”を越した場合には、
差し押さえをして、
執行手続きをとるという、
厳しい態度で臨んだ
熱海市収納課職員の、
努力の結果で、
昨年秋の”690万円”と比較して、
実に”6倍強”と
大幅な伸びを示した。
今回の滞納整理は、
悪質滞納者の
換価可能財産の差し押さえや
捜索を重点的に実施、
特別徴収(市県民税、入湯税)の方法で、
市税滞納の
一掃が図られたようだが、
その裏で、
幾つかの問題提起のあるようで、
”収納職員”の、
滞納者に対する説明が
よく理解されずに、
”徴収が高圧的だ”と、
不信感を与える例もあるようだ。
市内の”とあるマンション”に住む、
「S]さん(67歳)の場合は、
退職後、
都内から
熱海市内に転居、
悠々自適の、
「年金生活」を送るはずだったのだが、
数年前から、
生活習慣病による、
病院通いにより、
「年金」だけでは
生活が困難となったため、
”年金”やマンションを担保の、
借金生活となり、
ついには、
「滞納額」が膨らむ事態に陥ったのが、
数年に渡る
病院の領収書などから、
見て取れた。
現在は、
熱海市の指導によって、
”分納”方式で滞納金や、
現年度課税分を納付してきたが、
滞納繰越金の早期是正のあおりで、
収納課職員による、
分納金増額指導請求が
”きつく”なった。
確かに滞納したことについては、
事情はどうあれ、
申し訳なく思っており、
小額ながらも支払いを履行してきた、
現在抱えている負債が終われば、
必ず完納したいので、
”仮差押だけは猶予”を。と、
悲痛な面持ちで、
小生のところに飛び込んできた。
「S]氏の生命線である、
”古い小さなマンション”を、
どうしても、
差し押さえするのか、
早速、
西島収納課長に、
事実関係を質したところ、
「S]氏は
自ら滞納整理に協力しており、
滞納繰越金については、
”分納契約書”に明記することで、
差し押さえ等の執行は、
猶予したいとの
回答を得たことを「S]氏に報告し、
一先ず
”安堵”の声を頂戴した。
(滞納者の現況を斟酌した上で整理をさせて頂きたいと言う、西島収納課長)
一般市民の、
累積滞納額が”200万円”を越すと、
”差し押さえ仮執行”という、
流れになるようだが、
ただ、
熱海市財政危機、
最大の課題は、
巨額滞納のオンパレードに
終止符が打てるのか。と
職員の人件費を
どこまでコストカット出来るのか。と言っても、
過言ではなく、
巨額滞納に
業を煮やす
市民から見れば、
巨額滞納の元凶である、
悪質宿泊施設にメスを入れずして、
弱者だけを責めて、
”すずめの涙”程度の
滞納整理の裏で、、
残業代はどうなっているのか。などの、
皮肉な視線が、
”市職員”に、
注がれているのも事実であある。