髙橋弘会長(万葉倶楽部)の自伝、
神奈川新聞連載、
”わが人生”ブログ版その84話。
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ー伝票は製品処理や顧客処理に
欠かせないのですが、
それだけに
事業が大きくなるほど
膨大な量になります。
放っておけば
多大な労力が
無駄に費やされるばかりか、
データー分析が追いつかず
本業に支障が出てしまいます。
71年には
富士通の汎用コンピューター
「FACOM203-15」を導入しました。
230シリーズのうちの小型機ですが、
磁気ディスクを備え、
価格は3千万円もしました。
当時の
日本ジャンボーの年間売上げは
2億5千万円ほどでしたから、
事務処理合理化のメリットと
はかりにかけ、
思い切って購入を決めました。
富士通の担当者は
「えっ、買うんですか?」と
びっくりしていました。
当時コンピューウターは
高価なのでリースが一般的でしたし、
地元の信用金庫でさえまだ
導入していない時代だったからです。
「FACOM230-15」を利用し、
私は受注や処理内容の
コード化を行ないました。
DP袋に店番号や集配ルートを、
7桁の数字で
コード化してあらかじめ印刷。
さらに写真やサイズや枚数等も
コード化して貼るようにしました。
いわば
DP袋を伝票にしてしまったのです。
コード化により
自動的に料金計算ができ
納品書や請求書とも連動します。
コードの構成は私自身が考えました。
「FACOM230-15」を導入したのは、
事務処理以外にも
大きな目的がありました。
焼付けオペレーターの管理でした。
(つづく)