今日午後3時過ぎに、
「起雲閣」(鶯の間)に
北野姐さんを訪ねた。
座敷には小唄と三味線の
師匠に相応しく凛とした着物姿で
小生を向い入れてくれた。
北野姐さんは毎月、
起雲閣(鶯の間)を舞台に
小唄と端唄、三味線の
市山流家元として、
今月は今日と明日、15日と
28日、29日を稽古日として
押さえておりここでは、
置屋の芸妓さんや
希望する市民を対象として、
数年間指導している。
今日は
北野姐さんの若かりし頃の
芸妓さんの写真や
市山流家元の系図的なものを
持参していただき、
北野姐さんを通して、
熱海芸妓置屋の歴史や現状、
置屋単体としても、
今後に活路を見出せるのか、
できる範囲で協力するにしても、
その内情を把握せずして、
火中の栗は拾えないのである。
ただ幸いなことに、
北野姐さんとは、
熱海芸妓置屋組織に関しては、
過去にあった紛争劇を通して
一緒に闘ってきた仲でもあり、
置屋の活動範囲について
改善策を見いだす上では、
お役に立てるものと考えている。
先ずは、
北野姐さんを通して熱海芸妓の
歴史を知る事から始めるため、
起雲閣(鶯の間)を訪ねたのである。
(つづく)