村山憲三でございます。先ず始めに、昨日田中議員が不退転の決意で
市長選出馬表明致しました。同僚議員として勇気ある決断だと
評価するところでございます。さて、これまでの首長選挙は、
—どちらかと言えば、人気投票の感が否めませんでした。
人口問題を含め熱海消滅の危機回避に候補者の皆さんが、
どのような政策と理念を掲げて投票動機を与えるのか、
注目するところでございます。例えば、
熱海で原発反対を云ってもピント来ません。
どうしたら熱海が栄えるか、どうしたら人口が増えるか、
この難題に切り込めなければ、誰が市長になろうとも
熱海市は変わりません。また、新幹線は今、首都圏への
通勤電車的要素も兼ねており、三島の新幹線通勤者が約10,000人。
熱海は不明ですが、小田原は3,000人ぐらいです。この現実を直視して、
熱海市内の建ち腐れマンションを行政がてこ入れして人口を増やす事を
政策にすれば、街は賑わうし固定資産税や市民税も入ります。ただし、
それには、別荘税などチンケな税金を取らずに、定住人口増加策を持って
積極的にサポートするぐらいの度量を持つ市長候補者が出てくれば
積極的に応援していきたい。そして最も市民を説得できるフレーズは、
役所の職員を敵に回しても行革を大胆にやります。という公約で
戦う気力があれば、何方が立候補しても勝ち目があると断言致します。次に、
今回同僚議員のテーマとなった人口減少問題は、ご案内のように
このまま地方から大都市への人口流出が現在のペースで続けば、
30年間で20〜30代の女性が半分以下に減る自治体は
896市区町村に上り、熱海市も含まれているのはご案内の通りです。
2010年の熱海市の人口3万9611人のうち、
20-30代の女性は3241人。
2040年には市の人口は2万2488人に減り、
20-30 代の女性は1314人となりことが想定されています。
これは総人口のわずか5%でしかありません。結婚・出産適齢期の女性が
現在の半分以上減ってしまえば、少子化はいっそう加速し、
観光が基幹産業の街から色香が漂う女性が姿を消せば、
誘客どころではありません。そうなる前に、
「20-30代の女性が大都市より熱海での生活を選ぶまちづくり」を
斬新なアイディアをもって実現しなくてはなりません。今回、
2月議会と質問が重複する項目が幾つかございますが、
答弁頂く幹部職員さんの顔が概ね一新しました。また、責任ある
市内在住職員が増えた事で、これまで明確な答弁を得られなかった、
定住人口増加策、具体的な経済振興策と雇用促進、行政改革について
改めて踏み込ませて頂きたいと思います。(つづく)