高橋弘会長(万葉倶楽部)とカシオQV10 in 霧島温泉(1995年)

ここに粒子の粗い4分割写真が収められた二枚のポストカードがある。
話しは1995年に遡る。撮ったのはカシオのデジタルカメラ(QV10)。当時
小生が6万円強で購入したもので、高橋弘会長(万葉倶楽部)の案内で
鹿児島県霧島温泉を視察した際のショットである。写真には会長を始め、
設計士のA氏、地元ゼネコンオーナーK氏&小生等懐かしい顔が写っている。

昨日逝去した鈴木義之氏の写真を探している際に出てきたのが、小生が、
カシオQV10で撮った20万画素程度の粒子の粗い4分割ポストカードだった。

このデジカメ写真こそ、高橋会長が業態転業のキッカケとなり、
ポストカードとデジカメの機能分析と将来性を沈思黙考した結果、
温浴事業へ舵を切ったものと推測している。その理由として、これまで

日本ジャンボーは銀塩市場では独立系ではトップの売上げを誇り、
フィルム、現像、プリントと三段階で増収収益の絶頂期にあった。にも拘らず、
これまでのビジネスモデル崩壊を予測したとすれば凄すぎる慧眼である。因に、

当時の銀塩市場の売上げ高は8400億円強をキープしており、
オモチャのような粒子の粗いデジカメの出現に合わせ、これまで主力だった
銀塩市場に見切りを付け、業態転業を模索したのだから、正に
神がかり的な決断力である。その後、会長の先見の明を裏付けるように、
カシオQV10発売後、家電メーカーや電子機器メーカーが次々と
デジタルカメラ市場に参入してきた。また、その後の

技術革新が加速し安価で高性能なカラープリンターが続々登場し、
ユーザーの銀塩離れが加速していく。これまで現像やプリントで勝負してきた
まち中のミニラボは経営難に追い込まれるとともに、
ユーザーの銀塩離れに拍車をかけた。そして現在はカメラと通信や他の
機能がてんこ盛りのスマホやアンドロイドが普及している。さて、何が言いたいか。
微力ではあるが業態転業のキッカケとなった記念写真を掲載することで、今後、

高橋弘会長が創造する新しいビズネスモデルを期待しているからである。

(参考、週刊新潮)
(2013年7月26日号楡周平著・考えない葦—ビジネスモデルはなぜ崩壊したか)

霧島へQV10
カシオQV10
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村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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