今日の土曜日、朝から小雨混じりの嫌な天気となった。それでも、
国道135号線下り方面や梅園や熱海駅を上下する県道は渋滞していた。午後から
辻真先氏(デジハリ大学教授・本格ミステリ作家クラブ会長)と
定期打ち合わせのため仕事場マンションにお迎えに上がった。
今日の打ち合わせ場所は起雲閣前の甘味処・福屋さん。テーマは
日本映画・TVストリーデザイン大賞設立準備に向けた、
メディアミックスに関する具体的な方向性と大賞発表に合わせた、
仕掛けについてご意見を伺った。メディアミックス、つまり、
映画やTVのあらすじだけでなく、大賞の範囲を、
若者を対象とした漫画やアニメ、ソーシャルゲームや携帯用アプリ、
その他に広げたストーリーを募集し、効果をより高めで
”全国発信していこう”と云うのが、業界の第一人者である
辻氏の”意向”でもあった。そこで、提案したのが、
熱海に漫画の卵の誘致である。
先鞭を付けたのは名古屋と京都市だった。
赤塚不二夫さんや藤子不二雄さんのWふじおさんを生み出した
「トキワ荘」をモデルとした、京都版トキワ事業(仮称)計画を、
掲載した日経新聞から抜粋すれば、
漫画家を目指す20〜30代の男女計8人を全国から募集して、家賃は
一人あたり月4万円。4人ずつ別れて共同生活を約3年間、
執筆に専念してもらう計画だという。京都市は
漫画の斡旋や勉強会を開催して入居者をフォローするようだが、
実はこの計画、パクる訳ではないが、
正に、我々も計画していたのである。リニューアル熱海に向けた、
ストーリーデザイン大賞設立準備委員会が掲げた戦略でもあった。発端は
辻真先氏の存在である。トキワ荘は辻氏をパートナーとした
「手塚治虫」さんが仕事場にしたことから、今でも、
漫画家を目指す若者が集った”漫画の聖地”として知られている。
各自治体ではまちおこしの一環として、同様の誘致活動をしているが、
熱海市在住35年、本家本元にごくごく近い存在だった
辻氏の人脈を通して、首都圏に近い熱海に漫画家の卵が集うことで、
若者が定住するまちとなれば税収も増え、強いては子育て世代も増える。
多分、このプラン、
熱海市も異論はない筈で、しかも、住宅手当が充当できれば
全国から有能な才能が集ってくる可能性は高い。
今日はそうした情報交換と漫画出版関連業界の大物をご紹介頂いて、
約1時間30分にわたった打ち合わせをお開きとし、マンションに送り届ける。
次回は、市議会3月定例会が閉幕した、17日にお会いする予定である。