熱海市・桜井副市長退任と一抹の寂しさ、存在の重さを振り返る

昨日から感じていたことだが、どうも、いつもの本会議とは雰囲気が違っていた。原因は
ひな壇に座る桜井副市長が答弁に立たず、精彩に欠けていたためだ。
任期満了の安堵感からか、温和で達観した笑みを時々浮かべ、
同尞議員と部下との質疑応答に聞き入っていた。思えば、

平成18年の斎藤市長就任時から一期4年間、
退職金も辞退して市政に尽くした功労者とは、就任時の9月定例会から、
通告案件をめぐっては議場内で何度も衝突してきた。小生の速射砲のような”口撃”に、
殺気を堪えるような形相でにらみ返す、闘争心むき出しの人物でもあった。
それだけ、体制側にとっては城壁のような貴重な存在だった。

市長や新人議員には壇上から祝辞を送ったが、桜井副市長には、
再質問の冒頭で労いの言葉をかけさせてもらった。通告書にも
副市長人事について問いかけていたが、昨日、同尞議員が同質問をした際、市長より、
人事に関しては、今は言えない。と、口を封じられていたが、
今日は、順序が逆となるが、先ず、桜井副市長に対する敬意から掲載したい。



ー桜井副市長さん、いつもと雰囲気が違う理由がわかりました。あなたが答弁しないからです。
4年間ご苦労様でした。これまでは、あなたが答弁に立つと、
アドレナリンがバンバン出ました。それは、毎回メリハリの効いた定例会となるように、
様々な観点から市政のあら探しができたからでありました。あら探しには
的確な情報と勉強が不可欠であります。貴方を攻め込むことで、

市民への情報開示が可能となった事案も多々ございました。今定例会では、
議席から貴方を俯瞰しながら、当局側には存在感のある副市長がいかに重要かについて、
改めて感じた次第であります。さて、市長さん、

副市長人事について、どのような識者を外部招聘するのか。或は、
若手職員から思い切った抜擢はあるのか。中央省庁からの横滑りなのか。あるいは、
噂されている、職員OBなのか、
熱海市の実務を司る重要なポジションです。市長、
話せる限りで方向性を示唆して頂きたいと思いますーこの問いには、

当然のことながら、市長の重い口をこじ開けるには至らなかった。さて、

桜井副市長だけでなく、定例会本会議3日目で注目していた同僚議員は、
新人の民主党所属議員鎌田武俊氏だった。

振り返れば小生。市議会登壇第一声は、リキが入りすぎて、
前置きが噛んだことで、早口、赤面となり、
描いた通りの進行ができなかったことが蘇る。結論から言おう。
昨日の蛭川議員といい、鎌田議員といい、どちらも直接間接的に
TVに関連する仕事の経験が豊富であり、心配ご無用の堂々たる、登壇を飾った。他方、

急速な世代交代を予感させる、彼ら二人の新人議員に刺激され、
熱海市議会が活発な議論の場として、市民の関心を引きつけられれば幸いである。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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