熱海温泉再生に、第2の花咲か爺さんを探せ!

熱海市長選は現職の再選をもってけりを付けたが、未だ、
まち中のあちらこちらでは、市民3人寄れば市長選をめぐる、
俄評論家の輪が生まれている。話題は、勝者と敗者の戦略に関してだ。
市長討論会が云々、選対の動きがど〜の、と、
互いの見解を侃々諤々と論じあうなど、未だ興奮冷めやらぬ泉都である。ただ、
昨日あたりから、秋霖が運んできた秋の気配とともに沈静化の兆しも見えるが、
10月24日には、県議補選が控えている。下馬評では、
無投票とも対抗馬が出るとも囁かれており、当分は
選挙モード一色に染まったまま、県議補選に突入するようである。ただ、

熱海市が抱える危機的状態を目の当たりにすれば、
熱も、一気に覚めてしまう。その問題とは、人口の激減に関してである。
今朝の一部地元紙(伊豆毎日)には、
熱海市の人口統計(今月1日付け)が掲載されていた。これは、

熱海市市民生活課がまとめたもので、9月1日現在、
熱海市の人口は、4万130人となってしまった。これは、先月と比較して
57人もの減となった。また、統計の中でも深刻な数字は世帯数の激減である。

前月比で実に減、46世帯21,415世帯となってしまったのである。
高齢化に伴う自然減なのか、或は、先の見えない
基幹産業の深刻な低迷から来る、逃避なのかは定かではないが、
一ヶ月で46世帯減は異常と云わざるを得ない。この統計から、
今年中には4万人を切ってしまうのは確実となってきた。9月定例会では、

こうした人口減(世帯数鵜も含め)の原因と対策について、
当局に質す予定である。また、余談だが、今回の
市長選を通して気付いた点を一つ。失礼な比喩となるだろうがお許し頂こう。





現職には、熱海再生に不可欠なスポンサーが付いた事が大きい。その企業家は、
宿泊施設とまちの繁栄を一対にプランニングし、市内全体を歩いて楽しい、
まちづくりを創造する為に、熱海市に対して多額の寄付(梅園施設と糸川整備)をした。
その企業家(咲か爺さん)が、現職支持を早くから表明したことは、
財政難を知る市民に取っては大きな判断材料となったものと想定せざるを得ない。

一部では、他人の褌で相撲を取ることへの懸念と批判もあるようだが、
熱海温泉を再生するには、経済特区を設け、優遇税制等に着手し、
外からの投資家を募ることで、雇用促進、市内経済活性化が絶対不可欠である。その他、
市の温泉事業や水道事業(余剰水)も民間活用次第では、収益事業となるのだが、
当局がそのことに気付いているのかについては、今のところ定かではない。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

0 Comments
scroll to top