ふ~と”山かがし”

今から2時間ほど前、
夕方5時少し過ぎだったか、
小生の自宅ビル前を、
役所帰りの知った顔が、
糸雨を避けるように、
傘を広げて、
熱海駅の方向に歩調を速めていた。
熱海市職員といえば、
今日も午後から、
控え室にて、
まちづくり課、温泉課、
建築住宅課の吏員さんを交え、
市民から寄せられた、
要望やら苦情処理について話し合う。
また、
今朝の地元新聞2紙には、
昨日開催された、
「熱海市行財政改革会議」での
中間報告を
トップで掲載していた。
新聞によれば、
平成19年度から、
平成23年度までの5年間の、
歳入・歳出見直しで
”18億円”もの、
赤字が計上され、
市有地売却や
土木建設事業(中部横断道路)一時中断などで、
”24億円”を削減したが、
下水道事業の、
赤字補填を、
一般会計から補填しなければならず、
公共事業会計全般で、
50億円とも計上されている、
赤字解消しなければ、
数値的には、
熱海市の、
”財政再生団体化”が、
益々、
現実味を帯びてきたとする、
”警告”とも窺える内容で、
小生が6月議会でも叫んできた、
ハコモノ事業や公営事業の民営化や、
或いは、
思い切った事業の削減、
公共料金の値上げなくしては
市民サービスに
支障をきたすのは
避けられない状況であると、
地元紙は、
問題提起していた。
また、
この赤字の原因について、
丁度午後から、
小生の控え室を訪れた、
議会OBの一人に、
この記事を見せると、
ー20数年間も、
水道料金を値上げしてこなかった、
前・元首長の、
選挙対策とも言うべく、
施策によって、
基幹産業の崩壊とともに、
大きなツケとなって
市民に圧し掛かかるという、
皮肉な結果となったー
議員在籍時に、
看過してきた責任は重いと、
前置きした上で、
”生き残る手段”として、
定率減税廃止による、
住民税大幅増税に、
市民の
怒りの集中砲火が続いているが、
更なる、
公共料金の値上げで、
赤字解消を図るか、
大胆な、
人員カットで人件費を抑制するなどして、
歳出削減をしなければ、
景観遵守し、
マンション建設に歯止めを欠ける
規制策を強化した、
斉藤市政が、
熱海市の、
財政危機を乗り切る選択肢は、
極めて少ない。と、
反省しつつ、
深いため息交じりの、
私見を頂戴していた。
さて、話は前後するのだが、
鬱陶しい梅雨空の、
息苦しい現実から少しでも、
逃避するには、
やはり、
愛犬「ふ~」との散歩に限る。
今日、
一番に持ってきたかった
画像が、
”ふ~”と山かがし(蛇)の遭遇だった。
朝8時30分過ぎだったか、
市道「来宮・土沢線」中腹に差し掛かったり、
カーブを回る手間で、
後ろを振り向くと、
”ふ~”の姿が見えず、
後戻りすると、
何と、
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”蛇”と対峙しているではないか。
よくよく見ると、
ふ~も”吼える”でもなく、
ただ、
ジッと動きをみているだけで、
蛇も、
カエルでも捕捉し飲み込んだのか、
動きを止めていたのである。
ご覧のように、
この蛇、
全長70~120センチほどで、
背面はオリーブ色
黒斑が多く体側には紅色の斑点があることから、
赤楝蛇(やまかがし)とみられ、
前にも触れたと記憶しているが、
”やまかがし”とすれば、
上顎の奥と頸部に毒腺があり、
毒牙の機能を持ち
深く噛まれると、
時には致命的になるので、
デジカメに収めたところで、
そくさとその場を離れる。
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その帰り道、
散歩の順路で”たくちゃん”と出会い、
蛇と遭遇した興奮を、
全く忘れたかのように、
じゃれあい、
散歩にピリオドを打ったのである。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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