今から35年ほど前の、
1970年といえば、
国内では、
3月に、日本で初めてのハイジャック、
日航「よど号」事件が世間を騒然とさせ、
同じ月、
「大阪万博」(EXPO’70)がh華々しく開催され 、
また、11月には、
東京・市谷の陸上自衛隊敷地内で
クーデター未遂事件として、
今なお鮮明に焼きついている、
「三島事件」があった、
昭和45年のことである。
この年、
メガヒット曲になったのが、
「サウンド・オブ・サイレンス」や、
「スカボロー・フェア」を歌いヒットさせた、
サイモンとガーファンクルの、
「コンドルは飛んで行く」
アンデス民謡が原型というこのメロディ、
郷愁を誘う”ケーナ”の響きが
今でも耳に残っている。
さて、熱海市議会で、
”コンドル”という愛称で会派を超えて、
議会内で人気の高いのが、
自民党の、
「若井明」議員である。
この、
”コンドル”というキーワードに誘うまでの
前フリが長くなってしまったが、
その「若井」議員、
初当選以来所属してきた、
自民党議員団を離れ、
一人会派「自民党新和会」を設立し
議会事務局に届け出たのである。
今年9月の”市長選挙”や、
来年4月に迫った統一地方選挙を待たずして、
なぜ今の時期に、
熱海市議会最大派閥を飛び出したのか、
揣摩憶測が役所内を飛び交っているものの、
真相は今のところ”藪の中”である。
若井議員は新潟県の出身で、
建設業を磐石なものして、
現在はご子息に譲っている。
正義感の強い議員の一人として、
市民からの信頼は厚い。
一方では、
今季限りで勇退説も流れていたが、
この突然の”会派離脱”は
何を意味するのか。
これで、
6月議会での議会人事が
既に固まっていたと推測されている、
市議会最大派閥、
「自民党議員団」内部の
動揺は広がっていると見る
議会関係者は多い。
また昨年の議会人事で、
正副議長人事をめぐり、
ポストを餌にしたとのブーイングも出た、
”仁義無用”の多数派工作で
篭絡された事実関係は記憶に新しい。
しかし、”よもや”、、
その絶対的最大派バ”巣”から、
文字通り、貴重な、
”コンドル”が飛んで行った”のだから、
小生とて驚きは隠せない。
とは言え、
熱海市の政治の流れに、
微妙なインパクトを与えたことは確実で、
小生としてはむしろ、歓迎するところで、
逼迫する経済事情を前に、
政治を変えて欲しいと渇望する、、
市民の中にも、
快哉を叫ぶ人たちも多い。
ただ、
MRコンドル、こと、
若井議員は熱海会を主体とした、
仲良しゴルフの仲間であることから、
一部議員の間では、
小生を含むグループが、
昨年のポストをめぐる”報復”との憶測や、
何らかの画策を弄したとの、
穿った見方もあるようだが、
我々には、
全く寝耳に水の出来事だったことを
付け加えておかねばなるまい。
また、この離脱劇で、
現市政の公共事業に絶対的支配力で
長年牛耳ってきたと目されている、
”長老議員”の、
次の一手が注目されるところでもある。