髙橋弘会長(万葉倶楽部)の”わが人生”⑱ ー神奈川新聞連載ー

時の流れに竿はさせない。
て、いうか、
当り前のことなのだが、
”光陰矢の如し”なのだ。

髙橋弘会長(万葉倶楽部)の
自伝転載するため、
撮り貯めてある思い出ショットが
写真ファイルから出てきた。

2010年4月1日に訪問した
ブルネイ滞在時の写真から、
会長と”嵩祥宝”氏の
ツーショットを掲載し、

あっという間だった
7年前の記録を掘り起こしつつ、
”わが人生”を転載したい。

・・・ わが人生⑱ ・・・

砂浜から100mほどのところに
伊豆山港という
小さな漁港があります。

よくそこまで泳ぎましたが、

子供の私たちにとって
その距離の遠かったこと!

頑張って泳ぎついたときの
達成感は忘れられません。

中学生くらいになると、
伊豆山港の防波堤で
釣りをするようになりました。

高校を卒業後は
小さなボートを手に入れ、

エンジンやスクリューなど
推進機関が一体となった

取り外し式の
船外機を取り付けました。

沖釣りに行くためです。

沖では夏から秋にかけて
カマスがたくさん釣れました。

釣り方は独特で、
弓形に湾曲したワイヤに
重りとテグス糸を付け、

その先に

「パケ」と呼んでいた疑似餌さ、
そして針を付けます。

「パケ」はゴムチューブに
細かい切れ目を入れて
自作したもので、

弓形のワイヤの動きで
水中を
ひらひら泳いでいるように
見えるのです。

これら一式は竿ではなく
テグス糸取り付けます。

我々は「ビシ」と呼んでいました。

「ビシ」を海に投げ入れると、
面白いように
カマスが食いつきました。

「来たぞ、来たぞ」

投げては引き上げ、
投げては引き上げ・・・。

糸が手に食い込まないよう、
人差し指には指サックです。

友達と夢中になって繰り返しました。

大きいのもは
30センチ以上ありました。

カマスは釣り上げられると
「キュッキュッ」と
鳴き声を出します。

ボートの半分くらいが
カマスでいっぱいになったことも
ありました。(つづく)

 

 

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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