熱海市消防秋季火災予防運動式典で思い浮かんだこと。

今朝午前8時15分に渚小公園にて開催された、
熱海市の秋季火災予防運動の終了式典に出席する。

午前8時少し前に会場に入る前に、清水町川沿いに
分団の消防自動車が列をなしていた。住宅密集地から
出火を想定した訓練の真っ最中だった。その様子を

中島わさび店から遠巻きで見物して後小公園に入る。
式典には議会から副議長と小生の二人が参加した。

斎藤市長、橋本県議、杉山副議長の祝辞を耳にし、
昭和60年1月16日未明、自宅ビル火災の際の記憶が
鮮明に思い浮かんできた。先ずはその時の経緯を

2005年6月18日付けブログから抜粋して、
熱海消防署並びに分団の皆様に感謝の意を表したい。

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昭和60年1月16日未明滞在女性の一人が、
宴会で朝帰り直後、寝煙草の不始末が原因で、
障子に引火し火災が発生したのです。

消火栓で消し止める間もなく、火元の5階は
あっという間に煙りの渦に巻き込まれたのです。
5階には出火した部屋の住人のほか、
昨日成人式を迎えたばかりの、女性3人と
付き添いで泊っていた男性客一人が、脱出できず、

毒煙(新建材から発生する煙)が充満し、
火の手が益々広がる5階に閉じ込められたのです。

駆けつけた消防署員や団員もビルに絡みつくように、
縦横に張りめぐった電線に邪魔され、
5階の火元や取り残された宿泊客の部屋に
はしご車の先端が届かず、焦りは頂点に達していました。

黒山に膨らんだ野次馬もただオロオロするばかりでした。
小生は、非常階段から5階に飛び込み、
滞在していた友人を誘導した後、

何とかしようと火元に向かったのですが、
煙に巻かれ、両眼が塞がり”どう身動きも出来ず”
ただ廊下を這いずり、モガキ気を失いかけたとき、

階段から突入した熱海消防署員に助けられたのでした。

一方、閉じ込められた滞在者の部屋からは
黒鉛と火柱が見え、路面の野次馬からも
絶望の悲鳴が上がり、まさに”愁眉の急”。しかしその瞬間、
消防署員の一人が電線を掻い潜り、
絶体絶命のその部屋の窓にたどり着くや、即座に
窓を叩き割り、一人、また一人と救助したのです。

ところが、最後の一人が飛び乗った途端、
激しい勢いで部屋が爆発したのです。いわゆる

バックドラフト現象が起きたのです。

この間、ほんの数十秒の出来事でした。しかし、
おかげさまで、一人のけが人もでませんでした。

この奇跡的な救出劇は熱海消防署員と団員の責任感と
チームワークが見事に結実した偉業でした。
(続きは2005年6月18日付けブログをご参照下さい)

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村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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