温泉怪獣あたみん防衛計画〜温泉街の大ピンチ(齊藤想)その2

小生のブログに時々ご登場頂いているのが、アタミ総合予約センターの
茂木顥尚氏からコメントをご紹介する。茂木氏は熱海の繁忙期から現在まで、
ホテル・旅館の番頭さんとしてまた、営業マンとして活動を続けている。
URL: http://がんばろう熱海
コメントは、鰻の”紀の国家”に関連したもので、
ー小生は熱海有名人と同席・同食しました。故大野屋社長、
故熱海玉の湯ホテル前田専務、故金城館宇佐見社長、
熱海支帳会歴代会長(井沢・故藤原)、姫野常務(ニューアサヒ・静観荘)、
中台後楽園支配人、故湯河原ホテル恵室伏専務、
故志ほみ屋棒葉社長などと、土用丑の日には、紀の国家や、
渚町の「横綱」にて栄養補給をしたことが思い出されます。中でも、

横綱の鐡ちゃんにうなぎの心臓を飲ませてもらうのが楽しみでした。
最近の鐡ちゃんは水泳・マラソンと高齢ながら超タフなのは、
鰻の生き血や心臓を飲み干してきたのが、効いているでしょうねー

アタミ総合予約センター・茂木 顥尚(こうしょう)

「温泉怪獣あたみん防衛計画〜温泉街の大ピンチ」(齋藤想)その2

貫井はすぐに気がついた。
右近充が「あたみん」を誘拐しようとしている。
その地の温泉街と泉質が似ていることから、
「あたみん」に目をつけたに違いない。
温泉怪獣は温泉人だけの秘密だ。記者を巻き込むわけにはいかない。
貫井は岸に黙って某温泉街に抗議にいくが、
右近充は笑って聞き流すだけ。おまけに

「温泉怪獣は温泉街共通の機密事項である。
その名を軽々しく口にするとはなんたること」とすごまれ、
荒くれの若者に取り囲まれてしまう。
貫井は腕っぷしには自信がある。だが、多勢に無勢。
車に押し込まれて拉致されてしまう。貫井のピンチ。だが、
温泉街から離れたところで、急に温泉が吹き出 て車が横転し、
混乱のすきに貫井は逃げ出す。

なぜ突如温泉が吹き出たのか不思議に思うが、
このときは逃げることで精一杯だった。この温泉は翌日には止まっ ていた。

某温泉街による「あたみん」誘拐作戦はピッチを上げた。
ダンプの数が目に見えて増えている。
熱海市観光協会の力ではとめようがな い。

貫井が声をかけて何人かで実力行使に走るが、
某温泉街ではさらなる若者を動員して力で圧倒する。
岸もこの騒動を記事にして、熱海の団結を訴える。

某温泉街は反撃に出た。
貫井の行為が工事妨害だと警察に訴えたのだ。もちろん、
違法行為に近い行動をしているのは貫井側なので、
警察から厳重注意を受け る。このことが原因で、
貫井は温泉街から孤立してしまう。岸も
「面白おかしく書くな」と地元から非難される。

温泉街としても温泉怪獣は重要秘密事項なの で、岸は、
協会の意を受けた新聞社会長からこの件から手を引けと厳命される。
岸は貫井に「なにを隠しているのだ」と詰め寄る。
温泉怪獣のことを口に出せない貫井は、
ただ立ち去るしかできなかった。このことで、
唯一の味方だった岸とも離反してしまう。貫井は
公的機関に救いを求めて熱海市や神奈川県に相談するが、
規制すべき法律がないと門前払いをされる。

最後の手段として、貫井は神社に向かった。温泉街の長老と呼ばれる
齢百歳を超える大老人に秘密を聞いたのだ。
熱海の守り神である大楠木の前である祈りを捧 げると、
不思議な力で死者が復活するという。

某温泉街は歴史が浅い。ゾンビ対決なら負けない。
戦国時代には熱海市でも各地で戦いが行われた。
貫井の必死の 願いがかない、
地下から戦国時代に勇名をはせた北条武士団が蘇る。

ゾンビは夜行性だ。月夜の晩に、ゾンビ軍団が動き出す。
ところが右近充も若手の動きを察知しており、
ゾンビに対抗して野犬の群れを派遣してきた。
ゾンビ対野犬は激しい戦闘を繰り返す。戦いのうちに夜が明けて、
ゾンビ軍団は地下に引き上げざるをえなかった。
結果は引き分けだが、掘削を阻止できなかったので負けに等しい。

(つづく)

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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