Today's Kenzo

Published on 2月 17th, 2013 | by ken@jyohou.com

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ネオ金色夜叉(大林まゆみ)最終回

ー三年後。大金を手にして帰国した寛一。仕事先で知り合った資産家の娘、
赤樫満枝が寛一を追ってきて、まとわりつく。
満枝は寛一に事あるごとにアプローチして、そのたびに断られていた。

再会を果たす二人。満枝は寛一が宮子に思いを寄せる様子に怒りを覚える。
嫉妬が抑えられない満枝は宮子が主宰していた

「ネオ金色夜叉」の舞台のナイフをすり替え、
殺傷事件を起こして責任を取らせ、寛一の傍から追放しようと画策する。
金に力を言わせて舞台女優を遅刻させ、宮子にヒロインの代役をさせた。
そして自ら宮子を刺そうと、満枝役を買って出る。
寛一は何かがおかしいと感じるが、自分を巡って対立する宮子と
満枝の間に挟まれ、右往左往するしかできない。

舞台の幕が上がった。満枝の流した情報はブログを通して広がり、
金色夜叉さながらの三角関係をタイムリーにツイッターで暴露、
客席は満席、立ち見まで出た。舞台は進み、ついにクライマックスへ。

そしてついに満枝が宮子を殺そうとして逆に宮子に刺殺されそうになった。
とっさに寛一が二人の間に飛び込み、刺されてしまう。
宮子が悲鳴を上げ、血まみれで腹を押さえる寛一が言った。
「俺がわがままだった。馬鹿だったんだ。許してくれ」と。満枝が

「貫一は煮え切らない男として終始描かれるのよ、そうしなさいよ」と叫んだが、
寛一が起き上がってナイフを引き抜き立ち上がり、客席に向かって吠えた!

「愛しているのは宮子だけだ!」今までの事をもう一度心から謝罪した。
宮子は寛一を許した。見つめ合う二人を前に、満枝が静かに去っていく。そして幕。
静寂の後、歓声が起こった。なにはともあれ、決断した寛一の成長に拍手が贈られる。
アンコールの後、三人が舞台に出てきて一礼する。
寛一がマイクで話そうとしたが、満枝がさっと取り上げて言った。
「現代版金色夜叉はいかがでしたか?

わたしたちの三角関係は終わりではありません。
熱海を活性化させた宮子さんに負けないよう、わたくし満枝も
全力で舞台を盛り上げました。進化する金色夜叉と、愛する熱海を、
皆さま、どうかこれからもよろしくお願いいたします!」
満枝の悪役ぶりが大いに受け、舞台は終わった。女同士、
正々堂々と戦いましょうと握手を求めた満枝に、宮子が抱きついた。
また一つ輪が広がり、仲間ができたと観客に報告、満枝と宮子が進み出て、
二人同時に一礼した。美人二人の潔さに拍手が起こる。

二人の背後では、置き去りにされた寛一が右往左往していて、笑いを誘っていた。(おわり)

 


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