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Published on 1月 14th, 2009 | by ken@jyohou.com

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粋な温泉街の再興を、増田博氏(ボンネット)の願い

今夜は、月一親睦会の一つ
「元気会」(太田信夫会長)の新年会が、
浜町の和食店「花かがり」にて開催された。
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今夜の目玉は、
「熱海総合食品」の奥方から、
小生が毎年暮れにプレゼントされる、
生きた”すっぽん”を、
メンバーの一人である、
ここの小松店主に捌いてもらい、
不景気風を汗とともに吹き飛ばそうと用意した、
”すっぽん料理”である。
すっぽんに目のない、
荒川氏(荒川左官)だけが生き血を飲み干し、
                (荒川左官さん)
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他のメンバーは、グツグツ煮え立つ鍋に沈む、
骨についた肉片をつまみ、コラーゲンを摂取するなど、
すっぽんの人気は上々だった。
             (上野拓進商事社長)
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不動産業を営み、
まちの繁華街に商業ビルを所有し、
渚北地区にも物件を所有する上野氏に、
渚地域に横丁を仕掛けたいが、
自社物件の空き具合を聞けば、5坪ほどの店舗が空いているとの答え。
仕掛けには2~3軒軒を連ねたいので、と、
プランを話し協力を求めるなど、規模は小さいながらも、
不況打開のまちおこしについて話し合った。
途中だったが、事務所に戻りPCの前に座る。
今日は、午後から、
昨日もお邪魔した、
熱海の老舗喫茶店「ボンネット」を訪ねる。
ココアを注文し、カウンターに腰を落とし、
どこかで聞いた記憶のあるBGMが耳に入ってきた。
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推し量ったかのように、
ーけんちゃんこの曲知っているー
(曲は知っているが何の映画のテーマ曲だったかは忘れていた)
ーイタリア映画は好きかいー、
シュガー抜き生クリームタップリのココアを運びながら聞いてきた。
ーイタリア映画「刑事」の主題歌で、
アリダ・ケッリが歌っていた「死ぬほど愛して」のテーマ曲でねー、
映画通を自称し、
淀川長春氏との交際も深かったというだけに、
スマートで嫌みのない語り口で、
ーピエトロ・ジュルミが監督・主演した映画で、
若き日のクラウディア・カルディナーレが出ていたんだー
ー今でも覚えているんだが、あらすじを言うと、
刑事と犯人の人間ドラマでね、
カルデナーレが逮捕された犯人の恋人役で、ラストシーンで、
この曲が流れてねー。と、BGMにかぶせるようにして蘊蓄を傾ける。
”ザ~キ~”(キザ)がサマになる増田氏は、
昭和4年に東京は葛飾区高砂生まれ、
”フ~テンの寅さん”で全国区となった、柴又の隣町で
江戸川を遊び場として水泳を覚える。
戦後「日大」に入学し水泳部に入り、
フジヤマのトビウオ「古橋広之進」を先輩に持つ体育会系の学生だった。
また、学生時代に
米軍の将校クラブで働いたことが今につながり、
そこでジャズの生演奏やエンタテインメントとしての外国映画に傾倒し、
アメリカ文化に夢中となり、
ボンネットの売りの一つ、”ハンバーガー”作りを学ぶ。
その味を日本人向けに改良すれば、
絶対に当たるとの自信から、昭和27年、親戚を頼りに熱海で独立する。
しかし、開店当時は食べず嫌いなのか、
熱海のお客さんにはすんなり受け入れられず、
芸者さんにお願いして、食べてもらい、
その様子を見たさに一般客も増える。
時、熱海は戦後の混乱期から抜け出し、
新婚旅行のメッカとして、また、
企業の社員旅行や接待旅行で、
この銀座町界隈は、人と人がぶつかり合うほどの賑いを見せており、
昭和30年後半からは、
高度成長の波に乗り、1000人を超える”芸者さん”が生活しており、
その頃の様子を、
作家「広津和夫」は中央公論に、
「ボンネット」ではお座敷前の芸者の姿で溢れている。と、書き、
それを見た観光客が店に列をなしたと目を細め、 
通りは平日でも、浴衣姿であふれ
下駄履きの音がカラコロと響いており、あの時、
何らかの手を打っていればと、腕を組む。
(つづく)

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