財政健全化という名の景気後退論(1)

今日も、
降ったり止んだりと、
ハッキリしない、
愚図ついた天気に終始した。
午後2時少し前、
役所の控え室に入る。
議長応接室では、
自民党議員団、
公明党、
尽誠あつみ会の各会派議員に、
小生を加えた8人が
桜井副市長、竹部財政部長、
小松企画政策部長が示す、
”行財政改革プラン素案”に対する、
復活事業への、
当局からの説明を聞く。
終了後、
小生の自宅近くの、
旧翠光園ホテル跡に建設された、
咲見町の、
「高層マンション」に、
住民票を移してきた、
「片岡博」ご夫妻から
相談を受けていた、
”カーブミラー”設置について、
建設課長と職員、
小生を加えた5人で
現場に向かった。
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立ち会った場所は、
来宮駅や
熱函道路に通じる市道で、
昼夜を問わず、
交通量の多い生活道路だった。
確かに、
上記写真をご覧のように、
マンションからの、
車やバイクでの
市道乗り入れには、
上下線とも、
交差する頻度が高く、
かなりの神経を使う。
団塊世代の、
新”熱海市民”にとっては
危険が伴う”カ~ブ”となる。
片岡氏と
小生についての経緯は
機会があれば、
後日報告するとして、
氏は、
高輪(港区)で、
料亭を経営しており、
市内には
他の不動産も所有しており、
高額納税者の
一人として”貢献”されている。
”ミラー一つ”で、
心が和み、
首都圏に住む高額所得者を
紹介していただいて、
熱海市を、
終の棲家として、
移住の”キッカケ”としたいものである。
まっ、
そんな”家賃”を、
もとい、”野心”を
微塵も悟られまいとして、
事務所に戻り、
行財政改革プランの素案と、
復活した事業一覧表に目を通す。
ふ~む。である。
翻ってみれば、
基幹産業の崩壊を機に
財政危機に瀕する、
「熱海市」の現状において、
市街地中央地区は、
狭い面積に限られた景観という
厳しい条件の下、
唯一歳入が見込める、
大手ゼネコンや
マンションデベロッパーによる、
「高層マンション建設」には、
過去においても、
業界や周辺市民の
拒否反応は強かったのだが、
行政は、
収入を図るため、
平成11年から、
マンション建設凍結解除して、
建設協力金、
下水道協力金、
固定資産税は基より、
別荘等所有税まで新設し、
他市町区村の
2倍という、
”吏員”の
糊口を凌いできた。
ところが、
昨年9月、
斉藤市長誕生を機に、
事態は急変する。
助役・収入役が相次ぎリタイアし、
役所の体制が崩れ、
封印されていた、
多くの情報が
市民の前に齎されたのである。
圧巻は、
昨年12月5日の
「熱海財政危機宣言」だった。
ニュースが全国に流れると、
蜂の巣を突いた騒ぎとなり、
内外に
大きな波紋を投げかける。
この宣言で、
基幹産業を始めとする、
業界団体や、
熱海市議会各会派から、
”イメージダウンだ。熱海を壊すのか”と、
非難轟々の声が沸きあがったのは、
ご案内の通りである。
(つづく)

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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